世界陸上で(個人的に)注目する3つの種目 1日目
前回でも書いたように、注目したい3種目ずつピックアップしていきたい。でもねー、紹介する3種目のうち2種目はブログを見てもらう前に終わっているだろう。今回の会場であるモスクワは時差が大体5時間で、紹介する種目は昼過ぎから夕方にかけて行われるものばかり。休日の昼から夕方あたりってだいたい外に・・・って考えるとこのエントリーの意味を問いたくなるが、所詮はオナニーなのだと開き直って書き続けてみる。
あと、そもそもこの種目ってどういうもの?ってのはあまり説明しないと思う。別に玄人向けだからと開き直ってるわけではなく、このブログを見ている人は既に知っているか、そのくらいは自力で調べられちゃう人だと想定しているからだと勝手に思い込んでいるからだ。
それに、テレビで説明するだろうしその方が正確で分かりやすい。
その辺はともかく、最初はこれ
- 100m 予備予選(Preliminary Round) 男子
100mの人気が詰まっている珍種目である。ライトニングさんや山縣くんは出ない。その概要についての説明は面倒こちらを見てもらうとして、要するに、標準突破をしていない参加者に対する最後のテストみたいなものである。結構厳しいテストである。通過できなければ朝一で終わって即帰国という結構笑えないテストなのだ。
で、エントリーリストを見てみると俺が言うのもかなり失礼だけど世界大会なのに遅い。自己記録でも日本では高校生、下手すりゃ中学生が走れてしまうくらいだ。これは色々理由はあるのだが(今後書いてみたい)、端折って言うと陸上競技が知られていない、根付いていない国にとってイメージ出来る種目が100mくらいしかないからだと俺は考えている。
勿論、大会に恵まれなかった国の人達が出れるという事実は看過出来ないし、世界陸上はオリンピックより参加国が多いことも承知だ。しかし、100mの出場者が多い=100mにしか注目がいきにくいというのは俺の紹介記事のポリシーに微妙に反するし、陸上競技が栄えている国やIAAFの普及怠慢というか、上から目線な感じがしてあまりイイ気はしない。選手は気にしないのかもしれないが。そもそも、僕みたいな視点で見ることこそ、参加選手を見下しているのかもしれない。そもそも陸上なんて興味ねーってお国柄なのかもしれないし。
そういうシニカルな視点でこの種目を見ていると不思議と選手たちに対しては「がんばれー!」「ここからここから!」と応援したくなる。結果的にIAAFのポリシーに乗せられている気がしないでもないが敢えて言いたい。面白ければそれでいいと。
次に紹介するのこれだ
- 800m 予選 男子
ネットで中距離走の紹介文みたいなものを見ると「駆け引きが面白い」的なことがよく書かれている。確かに駆け引きの場面はある。かもしれないが、それは中距離走だけでなく長距離やマラソンでも見られることであり、もっと言えば全種目に共通する。かのサムライハードラーも、メダルを獲ったレースでは天候や周囲の選手の反応をみて戦術を立てていた。その意味で、駆け引きは中距離特有の面白さではないと僕は考えている。
じゃあ中距離の醍醐味は何なのさと聞かれたら、「いかにスピードを落とさず走れるか(維持できるか)」と答える。人間は自動車と違い、最高速度を維持し続けることは不可能である。駅から徒歩3分程度の距離(250~300m)でも、加速が早い段階になればなるほど後半はしっかり減速する。人間とスピードの攻防が一番激しく見えるのが中距離なのである。僕はこの種目が大好きだし、専門だったのでこの辺りは書きだすとキリがないので、紋切り型ではあるがこの辺りについてはここまでとする。時間があれば、このレースを見てもらうと俺が言っていた醍醐味が伝わるのかもしれない。
ただ、いくら僕がのべつ幕なしに中距離の醍醐味を語ったところで興味のない人は、ない。それに世界記録を持っているルディシャが出ないってのは結構興味を削がれるかもしれない。それはそれとして、この種目は他に注目してほしいなと思うところがあったりする。アメリカ勢の台頭だ。
アメリカは短距離跳躍のイメージが強いけど、ここ何年かは中長距離もすごく強い。一昔前は準決勝あたりでサヨナラだったけど、オリンピックでメダル獲っちゃったりしてる。過去には中国に中長距離で◯軍団なんて呼ばれてるチート集団がいたけど、それよりはクリーンじゃないかと思っている。正直どっちもよく分からないんだけど、場面でっていう言葉はこういう時都合がいい。
アメリカ選手はみんな注目してくれってのは本音だけどそうもいかないだろうから、ここでは一人だけ。
ニック・シモンズ(Nick SYMMONDS)
彼を語るのはこれで十分かもしれない。
U.S. Olympic Runner Runs 5-Minute Mile ... While ...
The Americanであるといえば語弊があるかもしれんが、ビール飲みつつ走るとか昨今話題のtwitterのバカ行為と一緒で実業団だと即退部レベルだ。別にオススメしないしやるべきじゃないと思う。でも結構マジメに部活やってた人はショックかもしれない。こんなのでもオリンピックで上にいけるのかと。僕も最初はバカ過ぎる・・・と軽蔑してた。けど少し視点を変えてみたら、こんなに面白く楽しく走ってる奴が上にいくってすっげー気分が良い気がする。
最後はスリリングさを期待して
- 3000mSC 予選 女子
陸上のトラック種目と競馬は似ている。それもそのはずで、陸上競技のトラック種目の起源はそもそも競馬の真似事であった。現在では新しい種目の出現や表面の材質など似て非なるものになっているが、3000mSCは当時の雰囲気を割りと残していると思う。
僕も高校の時に一度だけ出場したことがある。記録会だったし、歴史を知ると俺知ってますよアピールで出たくなるのである。これを知らなきゃ陸上マニアと言えねえ。一言で言えば、死んだ。ヘタクソだから水濠に太ももまで浸かって走っていて気持ち悪いは、障害を跳ぼうとした時に集団に巻き込まれて転倒は・・・最終的には2000m過ぎに障害の手前でこけて顔をぶつけてタンカで運ばれた。記録なしというかDNF。1ヶ月はハードルを見るだけで身体がこわばった。
トーシロランナーだった自分の話は置いておくとして、世界トップクラスを見てもハードリングが上手な選手はあまりいない。長距離から流れる選手が多いので当然だが、ケニアの選手なんかは見ていて本当に危なっかしい。ラストラップはペースアップしてよりハードリングがめちゃくちゃになる。コケそうでコケそうで震える。それでもさすがに世界トップクラスが集まるだけあって、まだ見ていられる。
馬の場合はいかに速く走るかでハラハラするだろうが、人間の時はいかに速く、コケないでレースを展開していくか、足も肝も勝負もハラハラ冷やしながら観るのが障害レースなのかもしれない。
と、ここまでで1日目を終えたい。すごくつまらない気がするし、「僕」っていう一人称がすごくキモい感じがするけど書いていくうちに上達していけば・・・とも思うがその前に継続する努力を・・・ま、なんとかなるかな。オモシロイと思ってくれれば僕にとってAll my treasuresです。